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![]() アンティーク雑貨をパリからお届け mille chats * * * Antique Lace: Identifying Types and Techniques ![]() アンティークレース入門者に最適な系統的な解説本 検索
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シャンティレースと言えばシルク。
ショップのお客様から、シャンティレースに関して「素材はシルクですか?」というご質問をよく頂きます。 シャンティはシルクであり、シルクでないシャンティはシャンティのイミテーションです。 ![]() 戦時中、シルクが十分でない時代に、コットンやコットンシルクでシャンティレースが作られました。 それはシャンティレースの例外であり、極稀です。 一般的にシャンティレースと呼ばれるレースの素材はシルクと言っていいと思います。 ![]() とは言っても、素材がシルクかどうかはいつも確認します。 シルクの見分け方。 まずは匂いを確かめる。 この時点で、シルクはシルクの匂いがします。 母の着物箪笥の匂い。 どんな匂いと説明するのは難しいのですが、古いシルクは古いシルクの匂いがします。 ![]() シルクだなーと匂っても、次に糸を抜いて燃やしてみます。 燃やすと言っても、ほんの端のちょーっぴりで大丈夫です。 まず、化繊ならば端がまぁるく溶けます。 シルクはあんまり勢い良く燃えず、ケモノ臭がします。髪の毛が燃えた時のような匂いです。 コットンならば、植物由来のあっさりした匂い。 混合織りの場合がありますので、縦横の糸を確かめましょう。 混紡の場合は今のところ、お手上げです。 触って、見るほど、判るようになるのでしょうかね。 面白いレースをショップでご紹介しました。 ![]() こちらは生成りの糸で編まれたシャンティレース。 シャンティの編み方でシャンティのモチーフです。 とても珍しく、可憐なシャンティをあえてあっさりと素朴に仕上げるのも素敵だなと発見。 ▲
by lilietriri
| 2012-10-31 04:10
| 過去記事
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by lilietriri
| 2012-10-27 06:19
| 過去記事
マシンメイドレースは、18世紀末から19世紀始めに起こった、イギリス産業革命から始まります。
工場制手工業から工場制機械工業へ。昔、教科書で習ったこの流れと同じく、レースの世界にマシンメイドの時代が到来します。 ![]() 1808年にイギリスのヒースコート社によってボビンネットが編めるマシンが作られました。その後1813年にジョン・リバー氏が複雑な模様を表現できるリバーレース機を開発。 その正確な美しさがハンドメイドより評価され、高い値段がつけられる時代があったというのですから驚きです。 ![]() 1830年頃までには、機械レースはあらゆるハンドメイドレースの模倣ができるようになったと言います。1883年にはドイツでケミカルレースが開発され、高度なレリーフの実現が可能になりました。 私にとっては、全く別のレースとして、ハンドメイドもマシンメイドも大好きなものです。 古いマシンメイドレースのデザインセンスのよさ、作りのよさは本当に素晴らしいと思います。 模倣の模索過程を想うのも楽しいですし。 面白い記事を見つけました。 ** Apparel Texitiles 文字を読まないで写真だけ見てみて下さい。 どれがハンドメイドで、マシンメイドでしょう? 答えは全部マシンメイド! それぞれデュシェス、ホニトン、アイリッシュクロッシェ、ポワンドフランス、ポワンドヴニーズのイミテーションなんですね。面白い。 フランスでは、マシンメイドレースのことを dentelle mécanique メカニックレースと言います。 ▲
by lilietriri
| 2012-10-26 18:26
| 過去記事
フランス、アランソン発祥のニードルポイントレース、アランソンレース。
「レースの女王」と称されるその美しさは圧巻。 Le savoir-faire de la dentelle au point d'Alençon © ACCAAN, 2003 制作過程が丁寧に説明されてあるビデオです。 1平方センチメートルを仕上げるのに、平均7時間かかるというアランソンレース。 その繊細な手仕事は音楽を奏でるよう。 ▲
by lilietriri
| 2012-10-26 05:01
| 過去記事
ニードルポイントレースといえば、ポワン・ド・ヴニーズやポワン・ド・ガーズ、アランソンやアルジャンタン‥
![]() 私が先生と仰ぐレースやさんのマダムに「日本人のニードルポイントレース好きは、日本には古くから刺繍という伝統があるからではないかしら?」と言われました。 そうかも知れない。 ニードルポイントレースの始まりは、刺繍なのです。 もう一度、ルシアンレース資料館さんの系統図を見てみましょう。 **ニードルポイントレース系統図 最初が刺繍。 そのあと、15世紀から16世紀にかけて、ポワン・クペ、ドロンワーク、カットワーク。 布に刺繍を施し、糸を抜き、レース状の美しさを追求し始めたのです。 (ポワン・クペ、ドロンワーク、カットワークはネットのイメージ検索で見ると判りやすいです。) フランス語ですが、素晴らしいブログを書かれている方がいらっしゃいますので、そちらを参照。 お写真だけでも参考になります。 ** dentelle et papillon : Naissance de la dentelle à l'aiguille こうして、レティチェラ、プント・イン・アリアが生まれました。 正確にはレティチェラは刺繍で、レースには含まれないらしい。1620年頃始まったプント・イン・アリアが初のニードル・ポイント・レースということになるそうです。 ![]() ![]() Dentelles à l'aiguille : (Première série) DMC 布の糸目に沿って、もしくは斜めに刺繍するレティチェラでは、幾何学模様しか出来なかったのですね。 ![]() プント・イン・アリアは布をなくす事で、自由なモチーフを描く事ができるようになりました。 繊細なレティチェラも、美しい模様を描くプント・イン・アリアも好きです。 どうしてもレース状にしたい!という情熱を感じてしまうのです。 ** 参考に ウィキペディア : ニードルポイントレース ルシアンレース資料館 : ニードルポイントレース ▲
by lilietriri
| 2012-10-25 18:02
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フランスの秋らしいモチーフ、ブドウのレースや刺繍を集めてみました。
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ブドウは生命と豊かな実り、喜びや慈悲を象徴する植物で、古くからモチーフとして使われています。 フランスはワインの大生産国なので、より身近に感じられていたのではないでしょうか。 秋の実りを温かく感じることができるブドウモチーフ。 見つけると嬉しくなってしまいます。 ** 写真は全て shop でご紹介したレース、刺繍たちです。 ▲
by lilietriri
| 2012-10-22 06:25
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レースの名前はテクニック上の分類によるものであり、生産地によるものではありません。
** レースの種類と名前 レースの名前表記で困るのが、何語でするかというのと、カタカナ表現。 用語として統一されていないので、国によって、主義によって表記が異なる事もあります。 それはそれで、仕方がない!と割り切ってます。 だって、カタカナにする時点で違うのはしょうがないし、世界にはいろんな言葉があるし。 例えば、ヴァイオリンとバイオリン、どちらが正しい、というのは言えないように。 ただ、これとこれは一緒、この国ではこう言われるというのは知っておいて損はありません。 シャンティレースひとつとっても、カタカナ表現の違いで + シャンティ + シャンティー + シャンティーイ + シャンティーユ 言葉が違うとこうなります。 ポワン ド ヴニーズ + ポワン ド ヴニーズ(フランス語) + ヴェネチアンニードルポイントレース(英語) マリーヌ + マリーヌ(フランス語) + メヘレン、メッヘレン、メッヘラン(オランダ語) + メクリン、メクラン(英語) ![]() 表記に関しては、自分の主義を突き通す、で、よいのでは?? 私はフランス語でレースを学んでいるので、基本フランス語表記です。 ショップさんが販売される場合は、検索サイトで一番結果の多いものを採用するのがよいかと。。 細かいことですが、知っておいた方がいいレースの話。 ▲
by lilietriri
| 2012-10-20 01:42
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アンティークレースに関する文章を読むようになって、まず疑問に思ったのが
「レースの名前が何を指しているか」 レースの名前にはよく地名がついています。 「アランソン」「アルジャンタン」「ポワン ド ヴニーズ」「シャンティ」「ル・ピュイ」‥ ![]() しかし、レースの名前は産地を指していうものではなく、テクニックによる分類です。 例えばシャンティレースは、パリ近郊の街シャンティで生まれたレースですが、バイユーやカンなどノルマンディー地方で作られるようになって、洗練を極めました。 ポワン ド ヴニーズ(ヴェネチアン ニードルポイントレース)然り、フランスやベルギーで作られたものも「ポワンド ヴニーズ」に違いないのです。 ただ、生産地によって呼ぶ人もいるので、注意。 ブロカントなどで「これはル・ピュイ レースよ。とても上質なものよ。」と言った場合、「ル・ピュイで作られたレース」という意味合いで言っている事が多いです。 「ル・ピュイ」もボビンレースのひとつで、ル・ピュイ以外の場所でも作られます。 同じテクニックで作られたものがル・ピュイなのだけれど、ル・ピュイの街ではたくさんのメカニックレースが作られていて、シートにもよく「ル・ピュイ」と記載されています。それを指して「ル・ピュイ レース」と呼んでいるのです。 ピュイ、ピュイ言ってますが。。 * point * レースはテクニックにより分類されている。生産地ではない。 同じテクニックのレースでも、産地によって特徴があります。レースの勉強が進むと、レースを見て「これは**レースで**年代のもの、生産地は**」と判るようになるのです!すごい! 私‥は勉強中です。 ▲
by lilietriri
| 2012-10-16 17:33
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レースの種類は、始まりから考えると判りやすい。
** ボビンレースとニードルポイントレース では、レースはいつどこで始まったの?という疑問が。 ![]() 古代エジプトにはすでにボビンレースがあったともされていますが、現在の装飾用レースとしての始まりは16世紀頃だとか。 フランドル地方(現在のベルギー、オランダー、フランスにかかる一部)のボビンレース、イタリアのヴェネチア、ニードルポイントレース。 そのどちらもが「うちが最初!」と主張しているようです。 多分、同じ頃なのでしょうね。数十年、どちらかの方が早かったのかも知れません。 「同じ頃」ということで、どちらでもいいんじゃないの。と私は思っていますが。。 ▲
by lilietriri
| 2012-10-01 17:29
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